「小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て」を読んだら、自然体の育児で頑張ろうと思える
こんにちは、みや蔵です。
子育て本として「小児科医のぼくが伝えたい 最高の子育て」という本を読みました。
先日読んだ「学力の経済学」で科学的根拠に基づく子育て法に触れましたが、小児科医の先生が書いた子育て本ということで、体験談ではない医学的な根拠に基づく子育て方法を学べると思い、この本を手に取りました。
平易な言葉で書かれているのでさらっと読めます。非常に為になることも多い素晴らしい本でした。
- 1.著者はどんな人
- 2.この本を読んで
- 3.トンビが鷹を産むは遺伝的にはあり得ない
- 4.子どもの身長はある程度遺伝子で決まっている
- 5.早期教育は意味がない
- 6.意思決定の始まりは2歳から
- 6.まとめ
1.著者はどんな人
著者は慶應義塾大学医学部小児科教授の高橋孝雄先生。
慶應義塾大学医学部を卒業し、アメリカマサチューセッツ総合病院小児神経科で勤務された後に帰国し、慶應義塾大学小児科で医師、教授として活躍されている方です。
2.この本を読んで
基本的に高橋先生は、子どもの個性や才能はなどは親の遺伝子から受け継いでいると仰っています。但し、こうした遺伝情報にも必ず余白、振れ幅というものがあり、必ずしも遺伝情報が全てではないということも述べられています。
この振れ幅を親が整える環境で最大限にしてあげたい。
3.トンビが鷹を産むは遺伝的にはあり得ない
平凡な親が優れた子を産むことの例えとして、「トンビが鷹を産む」と言われますが、これは遺伝的にはあり得えません。
ただ単にチャンスや機会、環境に恵まれなかっただけで、親の方にも元々の素質はあり、環境が整っていれば相応の能力を身につけていたという可能性は否定できない。
環境がトンビのようにさせてしまっただけということ。
4.子どもの身長はある程度遺伝子で決まっている
父親の身長と母親の身長を数式に当てはめれば、子どもの身長はある程度はじき出されるみたいです。
男の子の場合 (父親の身長+母親の身長+13センチ)×1/2
女の子の場合 (父親の身長+母親の身長−13センチ)×1/2
但し、これにも遺伝的な振れ幅があり、
男の子の場合はプラスマイナス9センチ
女の子の場合はプラスマイナス8センチ
まぁプラスマイナスが9センチもあれば、大抵はこの範囲内に入ってしまう気もしますが。
この計算式からいくと我が子(男の子)は179センチになりそうです。速さと高さを兼ね備えたサッカー選手になってもらうためには、あと4、5センチは欲しいところです。
5.早期教育は意味がない
本書では早期教育はほとんど意味がないと仰っています。
一方で、「学力の経済学」では幼児教育の重要性について書かれています。
一見矛盾するようですが、個人的にはこう思います。早期教育はIQや学力テストなどの認知能力に対しての効果は乏しくとも、「忍耐力がある」「意欲的である」「やり抜く力」といった非認知能力の獲得に繋がる。
認知能力のためではなく、非認知能力を鍛えるために、早期教育・幼児教育をする必要は十分にあると思います。
6.意思決定の始まりは2歳から
子どもは大体2歳ごろから、2つの選択肢から1つを選択できるようになり、4歳を過ぎると4つの中から1つを選べるようになります。逆にこうした年齢になるまでは、はっきりとした意思決定能力は育っていません。
自分のことを自分で決められない大人も多いです。こうした小さい時からの意思決定の積み重ねが将来の大事な選択を左右するのかもしれません。
幼いときから自分で決めるということを積み重ねさせてあげたいと思います。
6.まとめ
本書では子どもの成長や個性に遺伝子の与える影響の大きさに触れながらも、そこには必ず余白やブレがあることも述べられています。
我が子の成長を望みながら、自然体な育児に努めたいと思います。