コロンブスはなぜインドを目指したのか
こんにちは、みや蔵です。
教養のために世界史を勉強しています。
高校時代、日本史選択だったので世界史の知識はほぼゼロで少しコンプレックスでした。
ムンディ先生のYouTube見て勉強してるので、自分の備忘も兼ねて簡潔にまとめて記事にしていきます。
本日のテーマは大航海時代。
大航海時代とは?
「大航海時代」という言葉。皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。
大航海時代とは、基本的には15世紀から16世紀にかけ、ヨーロッパ人による海外進出が行われた時代を指します。この大航海時代にアメリカ大陸が発見され世界は新たな段階に突入していきます。
大航海時代を詳しく見ていきましょう。
目次
大航海時代の背景 「東方見聞録」「香辛料」「技術の発展」
東方見聞録でのアジアへの関心の高まり
マルコポーロはもともとヴェネチア出身の商人ですが、1271年ローマ教皇の親書を携えモンゴルに向かい、フビライハンと面会します。その後17年近く中国各地を旅行し見聞を広げました。この体験を口述編纂されたものが「東方見聞録」です。この東方見聞録がきっかけとなり、アジアへの関心が高まっていきます。
香辛料の大きな需要
また「香辛料」への大きな需要があったことも大航海時代が生まれた大きな要因です。
ヨーロッパでは当時から肉が食べられていましたが、無論この時代に冷蔵庫はありませんので、食肉の保存用に香辛料が使われました。
この香辛料が当時は銀貨と同程度の価格で取引されており、香辛料の販売は莫大な利益をうみました。どれだけヨーロッパ人、肉が食べたかったのでしょうか笑
香辛料の一大産地 インドと東南アジア
この香辛料の一大産地が南インドと東南アジアでした。東南アジアはともかくとして、インドであれば「陸続きで仕入れられないのか?」と言った疑問も浮かびます。しかしながら、当時の中東・北アフリカにはオスマン帝国という強大な国家があり、ヨーロッパの商人が陸路でオスマン帝国西側の地域と交易を行おうとすると、必然的に敵国であるオスマン帝国を通過する必要がありました。そこで、オスマン帝国を通過する陸路ではなく海路での交易ルート確保が目指されたということです。
羅針盤などの技術の発展
こうした商人たちの海路での交易ルートを技術的に可能にしたのが、羅針盤(コンパス)です。前述のマルコポーロの時代のヨーロッパ商人が中国より方位磁針を持ち帰り、羅針盤が実用化され、大規模航海が可能になりました。
ポルトガルのインド航路開拓
この大航海時代、最初にインド航路を開拓したのは、ポルトガルです。
航海王子エンリケが天文知識や航海技術の研究を王室の事業として推し進め、アフリカ西岸の探検を行いました。その後、1488年にはバルトロ・メウ・ディアスがアフリカ南端の喜望峰に到達。そして、1498年にヴァスコ・ダ・ガマが遂にインド西南海岸のカリカッタに到達。インド航路を開拓しました。その後、インドで香辛料を確保したポルトガルは莫大な利益を得て、ポルトガル首都リスボンは繁栄の時代を迎えました。
スペインのアメリカ大陸の到達
ポルトガルに先を越されたスペインは、結果的にアメリカ大陸への進出を主導していくきます。地球は球体でありインドへ行くには大西洋を西に進んでいく方が早いとするトスカネリの地球球体説を信じていたコロンブスは、1492年イザベル女王の援助を得てスペインを出航し、約2ヶ月後に西インド諸島サンサルバドル島に到達しました。コロンブスはこの地で香辛料を探しましたがインドではないため当然香辛料は見つからず、その後数回続く航海も徒労に終わり、コロンブスは寂しい晩年となっています。
その後、アメリゴ・ヴェスプッチの探検によりこの陸地はアジアとは別の大陸であることが判明し、彼の名にちなみ「アメリカ」と呼ばれるようになりました。
世界周航の達成
スペイン王の援助を得たマゼランは1519年西方ルートで香辛料の宝庫インドネシアモルッカ諸島を目指します。南アメリカ南端の海峡を通って西進し、太平洋を渡りフィリピンに到達。彼はフィリピンの地でに巻き込まれ戦死しますが、その後彼の部下がアフリカ経由で1522年に帰国しました。実際に世界一周を行ったのはマゼランの部下ですが、マゼランはこの航海の前にフィリピンを訪れたことがあり、この2回の航海を含めてマゼランは世界一周を果たしたとされています。
まとめ
こうした彼らの航海により、ヨーロッパを中心とする大西洋、インド洋、太平洋を結ぶ新たな交易が生まれます。それまでの地中海交易に代わり、この交易の主役であったポルトガル、スペインの両国は大きな繁栄の時代を迎えます。また、この大航海時代からヨーロッパ各国は世界各国をヨーロッパを中心とした体制に組み込んでいくことになります。
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